図書館のブックカバー

本を読むとき、カバーがずれてイライラしないだろうか。カバーを汚さないために本屋でさらに紙のカバーしてもらうとずれる物が倍増して更にイライラ。

今までこれに甘んじてきた。しかし遂に解決されるときがきた。
図書館の本を包んでいるビニルのカバー?シール?である。調べると俗にブッカーと呼ぶらしい。

予感

ブッカーがあれば確かに悩みを解決できる予感はあったのだが、何年も図書館に行ってなかったので確信が持てなかった。ブッカーをつけた本がどんな感じだったかを確かめるために私は図書館に向かった。

実際に図書館で触れてみると、非常に読みやすい。表紙がずれないって素晴らしい。またちょっと剛性も高まり、持ちやすい気がした。本の角で殴りやすいと言うか。(実際に殴るわけではない。本を片手で掴んだときにしっくりと納まることを表現したい。)

観察

自分で加工する際に参考にすべく、ブッカーの折り目や角など傷みやすいポイントを観察した。
やはり角のシールが破れ書けている本が多い。また背表紙のところでカバーにブッカーを折り込むのだが、その位地で紙のカバーが折れたり破れかけたりしている本があった。
もともと本を扱うときに注意する部分ではあるがカバーしたあとも多少は気にすべきだろう。

製品

家に帰って早速ブッカーを注文した。
コートフィルムという埼玉福祉会の製品である。選んだのは貼り方の動画がわかりやすかったから。またウェブページにもわかりやすい説明がある。他の製品と使用感を比較したわけではないが、貼り付け易く、貼ったあとも想定通りの効果が出ているのでお勧めできる。

準備

動画で色々と説明はあるが、実際にブッカーを貼るときに必要なのは以下。

  • ブッカー
  • きれいな机
  • 定規くらいの固くて薄い板(まあ定規)
  • よく切れるはさみ

追加で一点、作業時はできれば腕はまくった方が衣服がブッカーに貼り付かなくてよい。

貼り付け作業

ここで敢えて私が説明するまでもなく埼玉福祉会の動画がわかりやすいのでお勧めしたい。
難しい作業ではない1,2冊やればやり方を覚えるはずだ。なれれば一冊10分くらいの作業になる。
わかりづらいかもしれないがブッカーを貼り付けた本はこんな感じだ。

難しい作業ではないと言ったものの私の場合は3,4冊目辺りで貼り付けがやや斜めになってしまった。実際の使用感には問題ない程度だが、本の内側を見るとブッカーの斜め感がわかってしまい少し格好が悪い。
貼り始めの角度が重要なので皆様には気をつけていただきたい。

斜めになってしまったブッカー
斜めになってしまっているのがわかるだろうか。

最後に

ブッカーをつけると読みやすい、運びやすい、汚れにくい、更になんだか所有感も高まる(自分調べ)。このように良いことづくめのようだが何点か気になることもある。
1つ目は本の帯をどうするかである。そのままカバーとともにブッカーで貼り付けてしまうこともできなくはないと思うが本来の表紙じゃないとか、後々ずれてきそうとか課題が多い。私は仕方なく破棄してしまっている。

またブッカーを取り付けた本は中古での取り扱いができないようだ。mercariなりヤフオクなりさばく方法はあるだろうが。
私の場合、ブッカーを取り付ける本はお気に入りで家に長く置き続ける予定の本なのであまり気にしない。
そもそも読まなくなった本は中古では売らず、基本的に電子化してしまっているので私にはますます関係ないのだが念のため認識しておいていただきたい。